マジックで感動する??「表ストーリー」と「裏ストーリー」

 

 

「マジックで、客は感動するか?」は、よく論争になります。

 

つまり「驚き(不思議さ)」と「感動・夢や希望」は結びつくのか、悩ましさ( or おこがましさ)です。

 

▶︎そこで「脚本術(映画や漫画づくりのセオリー)」が大いに役立ちます。

 

※決して「演劇風マジック」をする訳ではありません(後述)!

 

 

 

 

ずばり「表ストーリー」と「裏ストーリー」を同時進行させるのが、秘訣です。

 

「ドラえもんの長編映画」を思い出して下さい。

 

【表ストーリー(物事の成り行き)】

異世界に行き、試練を経て、強敵を倒し、帰還

 

【裏ストーリー(心の変化)】

「愛」に気づき、「勇気」を得て、「別れ」を惜しむ

 

 

表と裏を混ぜると「感動作」になります。

 

「弱虫なのび太」が「異世界の危機」を救うため、「試練」を乗り越えて「勇気」を手に入れ、最後は「異世界の住人と別れ」を惜しむ

 

 

 

 

 

マジックに当てはめるには、ひとまず「抽象的」に捉え直すのが大切です。

 

【表ストーリー】

「物理的」な事象の進行

 

【裏ストーリー】

「心(感情)」の動きや変化

 

▶︎「感動」は「裏ストーリー側」に共感して生じる(表側ではなくて!)

 

 

 

いよいよ、マジックショーに当てはめてみましょう。

 

【表ストーリー】

出現・消失・変化など物理現象

 

【裏ストーリー】

(例)いじめられっ子だった自分が、マジックで人気者になり、明るい性格に変わった(なるべくアクト中に、自然に埋め込む)

 

 

 

どうでしょう...

 

やや気恥ずかしいくらいの「ベタベタな感動ストーリー」ですが、見覚えがあるはずです(小馬鹿にする気は毛頭ありません)

 

テレビや地方新聞で「マジック少年の生い立ち」が語られる時の、超典型パターンです。

 

=感動させうる「語り口」です。

 

 

 

プロマジシャンが「学校公演(or 講演)」に呼ばれる時も、よく「裏ストーリー側」が期待されます。

 

すなわち「教育的な指導目的」です。

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⚫︎「努力すれば夢は叶う(サクセスストーリー型)」

 

⚫︎「自分らしさを見つければ、人生は輝く(自己変革型)」

 

 

▶︎「夢や希望を与えるマジシャン」を自称するなら、お約束の武勇伝です。

 

※プロ野球選手が母校で講演するのも同じ。「野球選手になれ」と勧める目的でなく、「各自の夢や希望に向かって努力する姿勢」を伝えに来ています(="与える")。

 

 

 

【自分に当てはめてみる】

 

そもそも、どんなマジックにも「表ストーリー(=物理的な現象)」は必ずあります。

 

しかし「裏ストーリー(人・心の面)」が無いと、「感動のマジックショー」を自称できるのか悩み始めます。

 

お察しの通り、「机が浮いたから感動する(物理現象=表ストーリーだけ)」では、浅はかな考えです。

 

畏怖や驚異は生じますが、あくまで「感動」とは別です。

 

(ただし、後述しますが、別に「感動」は必須ではありません)。

 

 

 

 

とは言え、脚本づくりにも「三文小説(陳腐な駄作)」という揶揄があります。

 

少女漫画なら...

 

 

 

↑隣の席に(続く)...では古典的すぎて、うさん臭いストーリーになりがちです笑

 

つまり「マジックの裏ストーリー」も、うさん臭くては逆効果です(真実なら、ともかく)。

 

 

 

では、どうすれば良いか? 

 

自分らしいストーリー(本心)であれば、観客の心に響きます。

 

 

⚫︎武道館でマジックショー公演をする!(サクセスストーリー型)

 

⚫︎日本一のプロマジシャンに返り咲く!(サクセスストーリー型)

 

⚫︎コインが買えなくて、「河原の小石」で水面を鏡代わりに練習していた(アフリカのサッカー少年型)

 

⚫︎貧困国にマジックを観せに行く(テレビの感動番組

 

⚫︎身体障害(盲目・片腕)を乗り越えてマジシャンになった(ハンディキャップ型)

 

 

 

ちなみに、筆者(マギカ)は「いっさい外に出ない、引きこもり少年」を数年ぶりに、外に連れ出した(ボランティアでお宅訪問を続けたら、文化祭のマジックショーを観に来てくれた)という実話があります。

 

ここで実例に出すのもアレですが、就活面接の持ちネタでした。

 

▶︎ 要するに「自分だけのノンフィクション」が大切です。

 

 

 

【演劇風マジックでは無い】

 

ここでのポイントとして、「マジシャン(人物)そのもの」に、このストーリー性を埋め込んでいます。

 

つまり、決して「演劇風マジック」ではありません。

 

「のび太の絵カード」も「悪役ジョーカー」も登場不要です。

 

映画・漫画のように「空想のキャラクター」で感動させるのとは、違います。

 

(「見立て」等のドラマも可能でしょうが、ここでは論じません)。

 

混同しないでください。

 

とはいえ「アフリカ少年型」のように、コインアクトの中に埋め込まれている(物語の主役的)のが理想的でしょう。

 

 

 

【感動は必須では無い】

 

そもそも、エンタメに、感動が必須とは限りません。

 

「超絶ギターテクニック(技巧)」と「失恋のフォークギターソング(感情表現)」を、同じ土俵で比べても意味がありません。

 

※もし技巧(表)に感涙する人なら、消費者というより「同族の匂い」がします笑

 

 

「マジックの不思議」も含めて、「楽しさ」や「面白さ」には色々な方向性があり、互いに尊重すべきでしょう。

 

 

 

【参考動画】

「村を脅かすドラゴン」を倒すこと自体(=事件の成り行き)には、意味がない。

 

マジックで考えると....

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